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吉本隆明と原発

吉本隆明と原発のテーマ。ネット上にはあまりまともな言説がない。しかし言われているよりは哲学的領域、吉本の基本的認識の領域が含まれている。
結論から書けば、人類はそれが危険だからという理由で何かを封印できたことなどないということ。それはなぜか、そこに吉本の態度の答えがある。

よく言われる言説、人間と動物の違い、人間は自分自身を見ることによって人間になる。しかしこれだけではない。精神が精神自体を見るという循環構造が維持されるためには、単なる反復ではなく、しかも単なる変化でもなく、反復の中からの変化でなければならない。文化も人間も常に進展するのは、進展がなくなれば精神が必要なくなること、人類滅亡を意味することになる。吉本の原発推進の話はここまでの射程はある。彼の言う原発推進は単なるべき論ではなく、いつか人類はその危険性を克服するということ、さらには原発自体を克服するということ、それに逆らっても無駄だということ。技術や自然に対する知はは常に展開するのだから、そうでなければ人類が終わるのだから、いつかは克服されるという視点である。

これに対する対抗はニーチェの超人、ポストモダンの戯れ。しかしそれを徹底させることは精神を捨てることになる。よって維持する手法は忘却すること。しかし忘却は意思によってはできない。なぜか。精神の成果は頭の中だけに存在するわけではなく、それを外部の自然に刻みつけるからだ。それを拒否するなら、活動は禁止され、外に対する表出さえ禁じければならなくなる。

原発騒動で左翼が終わっていたのがわかった件

反原発=サヨクみたいに思われていて、自分はそんなことはないだろうと思っていました。マルクスにはそんなのはないし、労働者の解放とかにもそんなのはないと思っていたからです。

しかし蓋を開けてみると、左翼という左翼が反原発でした。いわく「人間には核は扱えない」、「国民意識にしたがって自然エネルギー」など、まったく思想のない言葉に終始していました。

東電という組織は、半官半民の組織です。そして社会主義社会は生産手段の共有が必要です。だから東電は半分は社会主義的組織で、左翼はこれを守り発展させていくべき、というのが論理だと思います。

現に経済は今悪いです。成長率が上がらない状態が何年も続いています。これだけ続いたのに小手先のことで治ると考えるのはおかしくて抜本的な改革が必要なはずです。そこで出てくるのが新自由主義でした。規制をなくして、民間にまかせればよくなる。これに対抗するのが左翼のはずなのに、東電はやめて、民に任せようとしています。

東電がおかしい理由は、それが半分民だからです。民でありながら独占状態。独占状態なのに民だから、官の手が入れられない。情報公開もできない。東電は完全に国有化して菅の管理下に置く、すなわち国民の管理下に置くというが左翼の主張のはずですし、経済が悪い今はなおさらです。

東電の今後を考えるスレ

東電の今後のあり方が盛んに行われているので、ちゃんと書いておこう。まず第一、東電の最大の問題点はなにか?という問に対して。これは安全とかではない。それは、なぜ東電は、原発はもうできてから長いのに、全く原発を進化させていないように見えるのか、ということ。だからこれは東電だけの問題ではない。

ひとつの答え。地域独占で利益はどうやってもでるので甘やかされているというもの。よって民営化して競争させれば進化するというもの。

それに対しての反論。ではなぜ日本はここ最近の景気は良くならないのか?この問に対して経済学者は解答できないでいる。

第二、これも第一から容易に導ける。放射能が危険と言われているのに、なんでそんなところで何時まで経っても人間を働かせているのか?つまり器械に置き換えていくようになってないのか?

答え、人間を使うほうが安いから。コストとか効率というのはこういうこと。対する反論。ではコストが高く効率が悪いほうがいいのか?答え、理想として言えばすべてを器械に置き換えて、それを監視するのも器械に置き換えていけば最終的に一人で管理できる。よってコストはその器械の減価償却費となり安くなる。効率も当然いい。ここまで言い切ればユートピアと言われるが、方向、量的に言えばこうだという話。

国有化について、
最終的には国有化は当然。電気なしの生活はあり得ないのだから、国はこれをどんな人間にも届けなければならない。問題は手続き。一部経済学者の言う、さっさと減資すればいいというものではない。スムーズにそしてスマートに移行する必要がある。

原発反対の左翼について、
彼らは反対を叫ぶが理由についてはあまり語らない。だからこう推測するしかない。人間には原発なんてものは能力的に、本質的に、絶対的に無理なのだからやめろというふうに。よって、原発というものを未来永劫、人間が滅びるまで完全に封印する、という主張になる。そんな人間を見下した思想が未来永劫続くわけはないということ。敗北確定の思想。

政治家、公務員の役割
上記原発の反省点を見逃すことなく克服し、原発の未来を語り、日本人の有能さにより克服できることを語ること。原発政策の国家的推進により、それ自身でも、その後にも、充実した生を感じられると信じるに値するような構想を示すこと。