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日本が落ちぶれた本当の理由を語ろう by 竹中平蔵氏

http://diamond.jp/series/kishi/10017/

「本当の理由を語ろう」と言う割には何も語っていないようにみえますが、おそらくその理由がわからないのでしょう。それもそのはず経済学では人間の行為を扱う学問なのにそういうことを全然考えないからです。

一人一人の力が落ちているのは特に若者だと思いますが、なぜ若者の力が落ちているのか、それを考えるためには人間はどんなときに力を発揮できるのかを考える必要があります。力といってもここで考えるのは自由に動く力です。

しかしその前に竹中氏にとっても自由に動けない問題があるのではないでしょうか?例えばホリエモンです。逮捕されて裁判になっていますが、竹中氏はこの裁判をどう捉えるのでしょうか?検察のホリエモンに対する扱い方が公平であったといえるのでしょうか?多分言えないと思いますが、そのことを大声で言うこともできないのではないでしょうか?

そうだとすれば自由に動けない理由とは、この社会の必然性を十分に捕らえられないところに理由があります。本来なら法律が整備され、行政や司法はそれにのっとって恣意的でない形で動くものと期待されますが、そういうことを実感できない。そうなれば人間は偶然的(空気によって動く)にならざるを得ず、自由に動く力は弱まることになります。

だからまずすべきはこの社会の必然性の確保なのです。その後に竹中氏などが理想とするような社会が実現できるのです。それをせずに個人を放り込んでも無理なのです。

竹中平蔵ポリシーウオッチ読んだ その1

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080818/plc0808180311001-n1.htm

発展、利益、成長、幸福。このような言葉は今は信じられなくなってしまった時代である。竹中氏は言う。

中国が国際社会の責任ある一員としての立場を確立すれば、それは世界全体の利益につながる。

世界全体の利益とは何のことを言っているのか?飢えている人間に食べ物を与えられる、程度のことを言っているのか、世界全体のいわゆるGDPが上昇することを言っているのか、なにも分からない。そしてこの言葉には常に不安が付き纏う。世界全体の利益が上がったところで自分にはなんの恩恵もないのではないかという不安だ。

こういう風に言うことだってできる。中国が発展すれば、あるいは日中間の交流が加速すれば、日本の労働者と中国の労働者との賃金が均されてくる。その結果、当然日本の労働者の賃金はさがる。自分の賃金が下がったのに、利益が出たと言われてもうれしいはずがない。むしろ自分は世界とは無関係の人間なのだ、という絶望感に襲われる。

経済学者や政治家、批評家も含めて上に上げたプラスを意味する言葉はもう使えなくなった。彼らの仕事は、具体的な指標をもって示すことだけである。